備忘録

都内在住SEのアラサー。PNH持ち。好きなこと、思うことを記録。映画、美術館、宝塚がメイン。。

美しきポーの一族

さて、まだロベスピエールの本公演の感想も書いてないけれど、先にポーの感想。

 

いや、もうすごいね、花組

 

ポスターだの映像からすごいのは分かっていたがビジュアルが2次元。2.5次元ではなく2次元。

話は原作を順番に並べて多少ミックスしつつ割と忠実ではないでしょうか。歌詞もセリフも原作を元に作られていて、イケコの原作リスペクトっぷりがよく分かりました。

パンフもイケコ作品はいつも豪華なんですが、今回もまた原作の絵だの写真だの満載。

 

衣装がどれも美しい。これは宝塚お得意分野ですよねぇ。有村先生の衣装は安心して見てしまいます。

それに比べて装置がな…うん、見覚えが少々な…。あのラストのリフトは必要あるのだろうか…。

 

そしてキャスト陣。

まずはみりおちゃんエドガー。カラコンが違和感ないしまぁ美しいのなんの。ツンデレな感じも似合っているし、姿が少年なままなのも違和感なし。歌も安定。

 

ゆずかれーのアランも美しい…。学校でふんぞり返ってる割にぼくは孤独だ、と言って結果エドガーに興味津々なあたりこちらは普通の少年よね。

エドガー(みりおちゃん)に簡単に落ちる(他の言い方が思いつかない)ゆずかれーという構図も珍しいですよね!(普段はゆずかれーが誘惑する側)

で、みりおちゃんとゆずかれーの誘惑シーンになるとオペラが上がる率がな。とりあえず上げて見ましたよね。

 

瀬戸さんポーツネル男爵もお髭がお似合い〜。

ポーの血を誇りに思いつつ自分たちの家族を守ろうとする素敵なお役。出番が多くて嬉しい。

 

仙名さんのシーラ。配役でて原作読んでからはこの役?って思ったが、貴婦人役に合いますね!品のあるお役で、衣装の着こなしもさすが。

最初にエドガーと会った時の歌い方が少し辛そうだったが、キーが合わないのだろうか。

 

可愛いかったのがメリーベルの華優希ちゃん。素顔が全く分からんのだが純粋でありつつ年は重ねてる役を演じられるあたり、ジェンヌって妖精さん…。

 

マイティーは狂言回ししつつ、後半は役もありつつ。人間側であったのが少々残念。

 

鳳月さんは適度にチャラい感じが出ていてよしよし。

 

以下、備忘用に羅列。

老ハンナ役も似合う高翔さんだが、消える時に走って階段登る姿やメリーベル抱える姿はさすが男役。

専科のお二方は出てくるといつも重みがあって安心。

べーちゃん、すっかり最近品のある貴婦人役がお似合いで嬉しい。ジェンヌさんはやっぱり品があってほしい。

若手男役がさっぱり分からない。背の高いおでこ出している彼は誰だったのだろうか。

 

貧血のメリーベルに「ほうれん草やレバーを」等イケコ節があったり、ラストの学校で何故ヒットチャートにわざわざ「悲しみのパンパネラ」を出すのだろうか(異端者として追求される時代ではなくなったことを示すのか?)とか謎のシーンもありましたが、ポー見るとイケコがエリザベートを持ってきた理由はよく分かりますね。

 

 

と、まぁ余韻に浸っていたのも、ミニショーで全てを吹っ飛ばされた。

爽やかになった瀬戸さんと仙名ちゃん、鳳月さんの並びでいつもの銀橋フランツパターンではない!と驚いたのから始まり、娘役群舞のスカート綺麗だなぁと思い、そして男役群舞ですよ!!

花組はやっぱりショーだよね!!!と何かを叩きたくなる衝動に駆られた。

みりおちゃんがはけてアップテンポになってからの皆さんのオラオラっぷり。ゆずかれーの色気爆発。瀬戸さんのねっとり感。目が足りん!!!

皆さん声出しまくるわ、ゆずかれーの「バーン!」だわ。花組男役の皆さんが楽しそうで何よりです。

あのシーンだけ5回くらい見たい。目が足りない。(大事なことは二回言う)

 

美しいものを三時間くらい摂取すると心が幸せになることがよく分かりました。

花組万歳。DVD買って若手男役を研究しようかなぁ。