『レインツリーの国』
『レインツリーの国』 有川浩
図書館戦争で気になったので、手に取ってみました。
一番初めに思ったのは、この人は本当に女の子のドロドロ感を書くのがうまいな、ということでした。笑
図書館戦争(の何冊目か)で主人公が女の子集団相手にちょいと面倒なことになる場面があったのだが、それといい今回のといい。
女ってつくづく面倒だなと思う。
さて、本題に。
コンプレックスって本当に難しい。
私は他者とコミュニケーションをはかる上での障害はないけれど、それでもコンプレックスというか少々問題があることはある。
それを盾にしてはいけないし、それを甘える原因にもしてはいけない。
ぶつかりあえる二人が羨ましくあるし、伸のがまん強さというのも、また然り。
苦しみながらも関係を作っていこうとする姿が好きだ。
人と関わっていこうと思えば、コミュニケ―ションとることは必須だ。
コミュニケーションとるには言葉が必要だ。
相手に甘んじてはいけない。
恋して嫉妬したり、変わろうと思って髪を切ったりイメチェンをするひとみも好きだ。
前半は、正直なところ、この子の殻にこもった状態が非常にいらいらしたのだけれども。
「耳をすませば」といいこの本といい、どうやら私は本から始まる恋というのに非常に憧れてことに気付いた。